”今までの配信イベントと これからの配信イベント” MERUが教える!イベント業界 サンロクゴ(365)VOL.13


こんにちは!お久しぶりです。
現役イベンターのMERUです。
新型コロナウイルスが騒がれ始め、早いもので1年半が過ぎます。
昨年の今頃は未知のウィルスへの恐怖と先の見えない自粛で戸惑いの日々でしたね。
そんな中、私たちイベント業界も試行錯誤を重ね、なんとか生き延びました。
業界が持ちこたえた理由の1つは「配信イベント」という新しいツールがイベントの主流となったことです。
そしてこれからもこの「配信イベント」は何らかの形でイベント業界に関わってくることはほぼ間違いないです。
そこで今回は、『今までの配信イベントとこれからの配信イベント』へフォーカスし、メリットだけでなくデメリットについてもまとめていこうと思います。
配信イベントはwithコロナ時代を象徴する新しいイベントのあり方ですが、何でも配信で完結するにはいくつか注意点があります。
ぜひ一緒に考えてみましょう。
<配信イベントの良いところ>
- URL1つで何千、何万人と繋がることができる
- 来場者(視聴者)の感染対策が必要ない
- コロナウイルス感染の心配がない
- 大規模会場の必要がない
- バーチャル背景などで施工費が浮く
- 演出照明費用が浮く
配信イベントならではのメリットはたくさんありますね。
やはり人と人の接点を極限に減らして開催できるため、この時代に欠かせないイベント開催方法です。
しかし、配信イベントが人気になったのは、実は2020年までだと感じます。
ここからはその理由を考えていきましょう。

ハイブリッド型イベントの重要性
イベンターなら知らない人はいない「ハイブリッド型イベント」。
これはリアルイベントと配信を掛け合わせたタイプのイベントです。
昨年2020年からよく聞く単語ですね。
なぜこのハイブリッド型が誕生したのかというと、答えは簡単。
配信イベントの限界が見えたからです。
さらに、人はリアルで感じることへ喜びや感動を覚えます。
その点、現代の配信イベントから感じ取れるのは視覚・聴覚までで空気感や現場のリアルさを伝えるには無理があります。
イベントの醍醐味はやはり『リアル』。これに尽きるのだと感じます。
<配信イベントの悩み>
- 配信イベントはもう飽きてきたな…
- どれも似たり寄ったりになってしまう…
- バーチャル背景は条件があって大変…(グリーンバックで抜けてしまう色がある)
- 途中の離脱率が高く、視聴者との触れ合いがない
- しかし大型会場でのイベント開催はできない…
その悩みのソリューションがハイブリッド型イベントです。
小中規模のスタジオや会場で最低限の人数を集め、現場ではリアルベントを行い、そのイベントを大人数へ配信する。
画期的ですね!!
配信系の注意点!ステージに上がる喜びまで表現できるのか
コロナ禍でも止められない、止めたくないイベントはいくつかあります。
特に多いのが表彰式です。
保険業界やセールス業界では、とにかく業績を上げなければ意味がありません。
そのセールスマンを表彰することを、とても大事にしている会社はたくさんあります。
昨年はなんとかライブ配信で実施した表彰式。
ただし・・・・
ほとんどの表彰者はzoom接続。
スピーチもzoom上で。
見事TOP5を果たした最小限の表彰者のみ小さなスタジオで表彰。
これが昨年実施した表彰式でした。
しかし、ここでふと考えます。
果たして、表彰された人たちにとって、本当に喜びにあふれた環境だっただろうか。
いつもの自宅で表彰され、いつもの風景で感動のスピーチをする。
または、簡易的な小さなステージで表彰され、自分からは見えない観客、つまり無機質なカメラに向かってスピーチをする。
これって、嬉しいですか?
一年間頑張って良かった!!って本当に思えますか?
どうせなら、カッコいいステージで表彰され、目の前にいる何百人に向けてスピーチをする。
こちらの方が感動的、かつ気持ちが良いはずです。
やはり配信イベントでステージで表彰されるているような感動を表現することの難しさを感じます。
イベントを開催することにこだわり過ぎて、実際に表彰される人の気持ちまで汲み取れない状況。
これは私たちが反省したライブ配信イベントの一例です。
気軽にイベント開催が難しくなった昨今。私たちイベンターにとっても苦しい状況が続いています。
しかし、そんな中でもクライアントや演者、観客が求める本質を見失ってはいけません。
誰のためにやるのか、何のためにやるのか。
今まで当たり前に考えていたことが、様々な制限のせいで忘れがちになっていたな、と改めて感じました。
コロナとの共生は、ある意味で、私たちに様々な突破口やアイデアを考えさせてくれます。

これからのイベントの在り方
最近ではソーシャルディスタンスを保てる大規模会場での開催もチラホラあります。
無理に配信にこだわるより、リアルで見せるところは見せ、配信でも許されるところは割り切る。
配信でつなぐサテライト会場を設けるイベントも人気です。
やはり、人は触れ合いたいのです。
これからもまだまだ配信イベントやハイブリッド型イベントが多くなることは間違いないですが、イベント開催の意味を忘れずに、チームで試行錯誤をしながら最高のイベントをクリエイトしていきたいですね。
どうでも良いおまけの話
配信イベントだと演者もかなり限られてくるため、リハーサルで行うサクラが非常に簡単です。
リハーサルでサクラをやることが多いディレクターやADにとっては嬉しいメリット。
ところが、MERUはあるハイブリッドイベントにて、久しぶりにサクラとして会場を走り回りました。
もう・・・・体は鈍っているし、ステージからOP卓が異常に遠く感じるし、サクラとしてのキレは悪いし、アドリブ力の低下も顕著。
ちょっと悲しくなりました。
私たちイベンタースキルの低下を阻止するためにも、早くリアルイベントが復活することを祈るばかりです。笑
記事
MERU(メル)/
イベントディレクター
〈プロフィール〉
イベントD(進行・運営)、企画書・台本・マニュアル制作、入稿データ制作、デザイン関係制作、英語対応可 |業界歴:5年 |活動エリア:東京 |家族:旦那と共働き |所属組織:10名未満のベテラン揃い |スキル:制作に必要な知識に加え、デザイン関係(AI,PSD操作)、英語対応といった周りにない+αスキルでしがみついている |チャレンジしたいこと:時間効率化で副収入を得ること。仕事で海外に行くこと。 |前職:ボランティアで2年間海外の学校で教師をしていた |悩み:子供が欲しいが仕事も楽しいので辞めるタイミングが分からない。よってフリーになっても仕事がもらえる関係値を作りたい
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