映像センター <東雲Lab> を見学してきた ~確信の後半戦~|現役イベントディレクター”おーいわさん”がいく!「おーい、おーいわさん」vol.1
皆さんこんにちは。イベントディレクターのおーいわさんです。
お待たせしました。映像センター<東雲Lab>見学レポート「確信の後半戦」です。
何を確信するのかは読者の皆様次第!それでは早速、行ってみましょう!
<LED Vision Virtual Area>
前回は、3面LEDウォールのハードとAR合成技術についてご説明してくれたところまででしたね。
ここでご説明担当が変わりまして……
更なる技術を説明してくれる、ということで山田さんが登場。
背景がサイバーなイメージからファンタジーな感じに変わりましたね。
ここがLED映像と現実の境目ですが……
うんう……あれ?
あるぇー!?
明らかにLEDディスプレイを飛び越えたところにまで映像が伸びていますよ!?
山田さん、これは……?
山田さん「リアル空間とバーチャル空間を組み合わせる、もうひとつの方法です。LEDの映像は背景で映し出すので、グリーンバックが無くても映像の中にいられるんです。ライトの光量を上げると僕のリアルな影を映し出すこともできます」
ふっへー。
何と言うか、すっごくすごいですね(語彙力)
山田さん「それだけじゃないんです」
え、まだ何かあるんですか?
山田さん「こんなこともできます」
何かいるーーーっ!?
山田さん「こういうCGも合成してARで挿入して共存できます。カメラを横に振っても世界観的な位置づけは変わらないので、画角が変わっても映像世界の中では変わらず居られるんです」
え……。どこまでがリアルでどこからが映像なのか、分からなくなってきました。
山田さんってバーチャル上の人物でしたっけ?(※現実世界の方です)
山田さん「我々(人物)は合成じゃなくてリアルのLEDに立っているので、緑の服を着ることもできます」
はーーー。
分かっていたつもりでしたが、映像の表現力って凄まじいですね。
ものすごい労力とお金をかければ、ゲームの世界に入り込んだ自分自身を映像に残せそうです。
ソードアート・○ンラインの世界に辿り着くのも、そう遠いことではなさそうです。
壁面と床面の角はこんな感じ。キレイにカネが出ていますね……
機材やコンテンツはもちろん、映像センターさんの施工能力の高さが窺えます。
ちなみに、この空間をつくるのに時間はどれくらいかかるんですか?
太田原さん「施工に1日、コンテンツ調整でもう1日あるのが理想ですが……突貫工事で頑張れば、朝から翌朝までで仕込んで、2日目の午後に本番ができるくらいですね」
なるほど……ちなみに、費用はいかほど?
本多さん「演出内容によって必要になる機材や人件費が大きく変わるので、ぜひお問合せください。」
なるほど。
ハイクオリティなプレゼンテーションをしたい皆さん、連絡先はレポートの巻末をご覧ください!
<Kinesys Area>
本多さん「最後はこちらです」
え?まだあるんですか?
先に結構すごいの見ちゃったんで、もう驚いたりはしないと思いますよ?
本多さん「まずはデモンストレーションをご覧ください」
うんうん
Rの大型ディスプレイは迫力がありますね。
……ん?
※ ※ ※ 写真の限界 ※ ※ ※
本多さん「ドヤァ」
あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!
『おれは大型ディスプレイの前で映像を見ていたと思ったら
ディスプレイそのものが上下左右に動いたり回転したりしていた』
な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
解像度だとか没入感だとか そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
本多さん「大型のビジョンが動いているこのシステムのことを“Kinesys(キネシス)”と呼んでいます。ロンドンの会社から直接導入しています」
※文字と写真での説明に限界を感じました。気になる方はYouTubeでPVをご覧ください。
こちらは機構についてご説明いただく児玉さん。
児玉さん「ビジョンを動かしていた機構は大きく分けて3つあります。まずはチェーンモーターを使ってアップダウンさせる機構、つぎに横方向に動かすトロリーと呼ばれるモーター、そして回転させるローテーターの機構です」
児玉さん「正面のオレンジ色のビジョンはチェーンモーターでアップダウンさせています。横方向に動く機構と回転させるモーターを組み合わせて動かしていたのが、下にある4面のRがかっているLEDです」
太田原さん「真ん中でくるくる回っていたのは特殊な機材で、ムービングライトの筐体に3.9mmのLEDパネルを一体化したものです。映像を出しながら動くことができて、かつ、スポットライトが上下についていてDMXで制御できます。つまり照明と映像が一体化したハードウェアで、いま日本ではうちしか持っていません」
なんと!国内唯一!
回転していたLEDディスプレイを側面から。
なるほど、ムービングライトの筐体とLEDディスプレイが一体化しているのがよくわかります。
大きくて重くい精密機械を上下左右に動かしたり回転させたり。実際に使うには神経を使いそうですね。
太田原さん「そうですね。これらを導入したことで、社内の安全管理に対する意識は一層高まりました」
いくら素晴らしい技術・機材でも、事故があってはすべて台無しです。
現場の「安全」を守ることは、イベント業界で働く僕らが絶対に疎かにしてはいけない使命です。
いかがでしたか?残念ながら、ご紹介できるのはここまでです。
この後、僕たちは“Kinesys”を使用した「あんなイベント」とか「こんなイベント」での演出方法を拝見し、圧倒されたまま最後に名刺交換会をして帰路につきました。
今回、僕たちは映像センターさんの<東雲Lab>見学で空間演出の可能性をまざまざと体感しました。
演出家の「こんなことがやりたい」というイメージをカタチにして、お客さんの感動を最大限に引き出す。
常に探求心を持ってその術を模索しているイベント業界のチカラには限界なんて無いのかもしれません。
最後に、こんなメッセージで見学レポートを締めたいと思います。
おーいわ「吊ったディスプレイを上下左右に動かして、機材をきっちり合わせられるのはすごいですね」
児玉さん「いや、最後は“人”です。演出を完成させるために現場ではディスプレイの裏でスタッフが動いて、固定したりカバーしたりしています」
ド派手な演出の裏側では、僕たちの“人の手”が感動を守っている。
イベントが終わった帰り道、感動と一緒にそんなことも思い出していただけたら嬉しいです。
そんなこんなで。映像センター<東雲Lab>の見学レポートでした。
でわでわ、またの機会にお会いしましょう。ご清聴ありがとうございました。ばいばーい。
< 現役イベントディレクター”おーいわさん”がいく!「おーい、おーいわさん」過去記事 >
>>vol.1「映像センター <東雲Lab> を見学してきた ~挑戦の前半戦~|」
▼協力
株式会社映像センター( https://www.avc.co.jp/ )
東雲オフィス(東京都江東区東雲2-9-51 日本通運東雲流通センター)
▼東雲Labについてお問合せ先
株式会社映像センター<問合せフォームはこちら>
TEL:03-3527-8678
※備考に「EVENTORS 365の記事を見た」とご記載ください
記事
大岩 将士(おおいわ まさし)/
イベントディレクター
〈プロフィール〉
展示会主催者(業界団体勤務)1989年生まれ。千葉市出身。
2012年に株式会社テンに入社し、イベント業界へ。企画営業職として勤めた後、株式会社乃村工藝社に転社。イベントや企業ショウルームなどの空間づくりを担当した。19年から現職で、企画・広報・出展者対応・ 制作管理・ 規定策定などを担当。日本イベント業務管理士協会(JEDIS)正会員。 座右の銘は「当たり前のことを当たり前にする。そして新しい当たり前をつくる」
Twitter( https://twitter.com/M_Ohiwa )
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