大阪万博開催決定!イベント人材としてフリーランスに要求される2つのスキルとは?
今年、イベント業界にとって歴史的重要なニュースが報道されました。
1970年に開催された大阪万博(日本万国博覧会)が2025年に再び開催されることになったのです。このニュースは特にイベント制作会社で働く方、フリーランスのにとって刺激を受けるものではないかと思います。そこで今回は、大規模イベントにおいて、フリーランスのイベント人材に求められるであろう2つのスキルについてまとめていきます。
イベントは「ソフトパワー」によって成功するかどうかが決まる
「ソフトパワー」とは、2人のアメリカ人が国の魅力で必要なものとして挙げた言葉です。まず1人目は、ハーバード大学ケネディスクール前学長のジョセフ・ナイ氏です。彼は、国の魅力は、武器や軍事施設など目に見えるものでなく、文化・芸術活動がどれだけ活発に行われているかで測るべきだと提唱しました。2人目は、ジャーナリストのダグラス・マグレイ氏です。彼は、国の魅力は経済力だけで測ることはできないと主張し、国のかっこよさで示すGNC(GrossNationalCool)という概念を自ら提案しました。
日本に目を向けてみると、過去に大規模なイベントが行われたことにより、立派な建物や設備はすでに整っています。大阪万博でもこれから多額の資金を投じて会場を整備していくと報じられていますが、重要なのは先述のとおり、ソフトパワーの部分です。設備を立派にすることはスタート地点にすぎないのです。
自己管理、時間管理がフリーランスには必須
業界にはあらゆるイベント人材が集まっています。例えば、イベントを企画する人、イベントを実際に運営する人、イベントを支援する人などがいますが、多くはイベント制作会社や広告代理店に勤めています。それに比べてフリーランスのイベント人材は少数のため、イベント業界で働くならば会社勤めの方が安定していると思う方も少なくないかと思います。
しかし今後求められるのは、会社勤めのイベント人材よりも、フリーランスの人材かもしれません。
フリーランスとしての働き方は、複数の企業と仕事をし、イベントに最初から最後まで関われる機会を持つことができます。大阪万博でたとえるならば、大阪という地域に自ら溶け込む時間を確保することができるため、大阪でのフィールドワークを通して、地域資源を活用できるアイディアを生み出すことが可能となり、自治体とともに企画の段階から協力関係を結ぶことができます。
もちろん、フリーランスの働き方は時間の管理は必須スキルで、会社員より大変な思いをすると思いますが、試行錯誤していく機会が多いため、その分成長する機会が多いのも魅力の1つです。
つまり、フリーランスとして働くと「イベントの企画にどれだけの時間を費やすか、どれだけ濃密な時間にするか」という自己管理の部分が大変重要になってきます。
また、会社では研修が充実していますが、フリーランスでは自らインプットするスキルも必須となります。例えば、各地で実施されている有力イベントの分析、時代の流れを見通すマーケティング力、様々な業界や人脈を活用できるネットワーク構築力などが挙げられます。それらのインプットが、大阪万博など大規模イベントにアウトプットするために必要な材料となることは間違いありません。
最近は、イベントのリスク管理能力も求められており、「イベント検定」と「イベント業務管理者資格」という二段階の資格試験を毎年一回実施しています。意欲の高いフリーランスのイベント人材は、こちらにも注目しているようです。
イベント業界のフリーランスに求められるのは、
自ら勉強しソフトパワーで勝負できるイベント人材
今回は、大規模イベントにおいて、フリーランスのイベント人材に求められるであろう2つのスキルについてまとめました。イベント業界はかつて、設備の華やかさなどを重視してきましたが、現代はソフトパワーこそイベントを成功するうえで欠かせないスキルと位置付けられています。そのため、自己管理ができ、アイディアを創出できるフリーランスのイベント人材が大阪万博を成功に導くかもしれません。
投稿|EVENTORS 365[イベンターズ サンロクゴ]
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